バイト面接の服装のギモン~好印象を与えるようなスタイルとは?
面接では履歴書や質問に対する受け応えがしっかりしていることも大事ですが、それよりもっと大事なのが「好感度」です。一般的に採用、不採用はその人から感じられた「好感度」で決まることが多く、これはバイトの面接でも同じです。
つまり、面接担当者に「あなたと働きたい」「あなたに働いてもらいたい」と思わせたら採用される可能性が高くなります。
この好感度は第一印象でほぼ決まると言われており、初めて出会ってから15秒で決まるという研究結果もあるようです。声や表情もそうですが、併せて服装も第一印象を決める重要な要因となります。
大きな声と笑顔で挨拶が出来ても、服装がダメで第一印象を悪くしていたら非常にもったいないことです。そこでバイト面接時の服装で迷わないよう、服装についてのノウハウをまとめてみました。
服装は職種に合わせるのが基本
バイトでも様々な職種があります。面接の時の服装はそのお店の雰囲気に合っていないような服装よりかは、出来るだけ合うような服装にしておきたい所。
例えばオフィス系のバイトでしたらスーツなど合っていますし、コンビニなどはカジュアルな雰囲気の服装などでもいいでしょう。
じゃあ服装選びって難しそう、と思いがちですがそのような事はございません。正社員の面接ではございませんので、そこまで考えてなくてもOKです。
また、若い方は私服でも構わないのですが、中年などある程度の年齢になっているとスーツで面接に挑む方がいいかもしれません。
私服でも構わないとは思いますが、面接官によっては「いい歳して私服かよ」と考える人もいるようです。迷ったらスーツを着るのが無難です。
服装はシンプル&清潔感がポイント
具体的にどういった服装が印象をよくするかですが、基本となるキーワードは「シンプル」と「清潔感」です。もちろん服装だけではなく、髪型もしっかり整えましょう。
いくら職種に合ってないような服装だとしても「シンプル」で「清潔感」がある服装の場合は印象が違います。服装をチェックすることは色々な意味で常識がある人なのかを判断するポイントになります。
例えば、奇抜な格好は「協調性の無さ」「自己顕示欲の強さ」を感じさせ、こういった方はチームワークを重視している職場で採用される確率は低くなるでしょう。
個性のあるファッションで面接に挑むと「何しに来たの?」と思われても仕方ありません。また、求人内容に「服装自由」となっている場合がありますが、これは採用後の話ですので勘違いしないようにしましょう。
あくまで面接は「面接に適した服装」で臨む必要があります。
好印象を与える為のおすすめの服装
シャツ(上衣)
女性のシャツは無地のブラウスかシャツを選び、柄物は避けます。肩出しや襟ぐりの大きいトップス等、露出の多い服装や体型を強調した服装は品性に欠ける印象を与えるのでやめましょう。
男性のシャツは無地の襟付きシャツがよいです。巷ではTシャツでもOKという意見もあるようですが、襟付きシャツの方が無難です。
どうしてもTシャツしかないという場合は、派手なデザインやキャラクターものは避けます。よれていたり、ダボついたものもNGです。
また汗をかきやすい夏場は汗ジミに注意が必要です。特に白系のシャツは目立ちますので、面接場所の近くで着替えるなど対策を取りましょう。
暑い時にさわやかな出で立ちは好印象を与えます。
NGな服装
パーカー、ジャージ、スウェットはNGです。パーカーに関しては、職種によってはそれほど悪い印象を与えない場合もありますが、ビジネスの場で着る服ではないので避けた方が無難です。
一般的にジャージは運動着、スウェットはパジャマ・室内着です。面接時の服装として相応しくありません。
ズボン(パンツ)
男性のボトムスはベージュや黒のコットンパンツ、チノパンツがよいです。短パンや七分丈、ダブついたものやかかとが破れてしまっているようなパンツはNGです。
女性も同じくコットンパンツ、もしくは短かすぎないスカートがよいです。上衣と同様、ミニスカート、ホットパンツ、ローライズのデニム等、露出の多いものは避けます。スカートの場合は、ストッキングを着用するのがマナーです。
また難しいのが「ジーンズ」です。様々なサイトで「ジーンズOK」や「ジーンズは避けるべき」など意見が2分しています。基本は出来るなら避けた方が無難ではあります。
しかし現実ではジーンズでバイトの面接に行く方は結構多いです。しかもジーンズで落とされた、という方はあまりいません。
古い考えですが、ジーンズはもともと作業ズボンなので、面接の場で着用するものではないと考える方もいますが、このような考え方の人は少ないので出来ればジーンズは避けた方がいいとは思いますが、基本はOKだと考えられます。
但しその職場の雰囲気に合わないのでしたら避けるべきです。またダメージジーンズなどファッション色の強い物は避けるのがいいでしょう。
もしジーンズを履くかどうか迷っているのであれば、次のページを読んでみてください。
→バイト面接でジーパンを履いていったらダメ?採用に影響する?
ヘアスタイル
ヘアスタイルは服装と合わせてその人の印象を大きく左右します。手入れがされていなかったり、ボサボサの髪、フケ等は相手に不快感を与えます。普段あまり気にしないという方でも、面接時は清潔感を意識し、しっかり整えましょう。
女性の場合
女性のヘアスタイルは、長い前髪はピンで留め、横の髪は耳に掛けて顔全体がすっきり見えるようにするのが基本です。髪をまとめて頭の上にお団子を作ったり、アップスタイル、キツいパーマなどの派手なヘアスタイルはNGです。
当たり前ですが、色に関しては黒にしておけば間違えありません。特にフード系や接客のアルバイトでは、業態にもよりますが、勤務時は黒髪以外ダメという店も多く、特に会社規模の大きいチェーン店だとその傾向は強いです。
業種によってはヘアカラーが許される場合もありますが、当然、面接時は明るい色、奇抜な色は避けます。
どの程度の明るさまで大丈夫なのかは、実際にその職場で働いている方を参考に出来れば一番よいですが、確認出来ない場合はナチュラルブラウン迄に抑えておけば間違えないと思います。
男性の場合
男性のヘアスタイルは、短髪は好印象ですが、坊主は威圧感を与える場合があるので避けます。前髪の長さは眉毛が見える程度が基準で、おでこがはっきり見えるのが理想です。
長髪は基本的にNGで、許される長さは襟足が襟に付かない程度です。横の髪も耳がはっきり見えるようにします。ワックス等で整える際は、整髪料の付けすぎ、ニオイがキツくなっていないか注意が必要です。
また、短髪でも寝癖は付きますので、必ず後頭部まで鏡でチェックします。男性のヘアカラーですが、求人に茶髪OK等の記載がない限り黒にした方がよいです。
ヘアカラーに限らずピアスや長髪等、女性の場合はよくても、男性がすると印象が悪くなるということは多々あります。また、ヘアスタイルについては以下のページもお勧めです。
靴
オシャレは足元からと言われるよう、汚れた靴、服装に合っていない靴は非常に目立ってしまいます。雨の日等は特に汚れに注意が必要で、ずぶ濡れになったスニーカーで面接に行ったりすると印象が悪くなります。
女性はシンプルな革靴かパンプスがよいです。ニーハイブーツ、高いヒール、歩きにくい靴等は避けます。男性は革靴がベストです。男女共に、私服勤務やカジュアルな職場であれば、きれいめなスニーカーでもよいと思います。
また、いずれの場合も靴下は必ず着用します。もしかすると面接場所でスリッパに履き替えるかもしれません。裸足で来客用のスリッパを履くのは失礼にあたります。
当たり前ですが、サンダルやゴツゴツしたブーツは面接時にふさわしくありませんのでNGです。
詳細→バイト面接の時に履く靴はどんな靴がベスト?NGな靴ってある?
カバン
面接に持っていくカバンは、サイズに注意します。A4サイズの履歴書が折らずに入れられる大きさで、色や形がシンプルな物を用意します。
ビジネスバッグやブリーフケースを選べば間違いありません。奇抜なデザインやエコバッグ、紙袋も常識外れなのでNGです。
また学生ならよいかもしれませんが、リュックはふさわしくない職場があるので注意が必要です。
履歴書が不要な場合でも書類を受け取る可能性があります。また、手ぶらで面接に行くのはやる気が感じられないので、カバンは必ず持っていくようにします。
詳細→バイト面接でカバン・バッグはどんな物が理想?リュックだとダメ?
業種別アルバイト面接時の服装の基本
フード系や販売系
食べ物を扱うアルバイトの面接では、特に清潔感が大切です。服装だけでなく、爪が伸びていないかもチェックされます。
女性で普段はネイルをしているという方は、面接時には落として行った方がよいです。アクセサリーも控えめに。
他の職種でもそうですが、男性のヒゲはフード系のアルバイトでは特に厳禁です。コンビニやスーパーも食べ物を扱いますので、フード系のアルバイトと同様です。
清潔感のある服装が大切ですが、他の職種より勤務時にジーンズが許される場合が多く、そのような店では面接もジーンズで大丈夫だと思います。
しかしダメージジーンズやダブついた物は当然ですがNGで、勤務時に着用しても大丈夫な清潔感のある物を着用します。
靴も勤務時にスニーカーを履く場合は、面接もスニーカーで大丈夫です。派手でない、きれいめな物を準備します。
学生の応募が多いフード系やコンビニのバイトですが、高校生の方は学校の制服で面接に行くのもOKでしょう。校則を守った身だしなみでキレイな制服を着て行けば問題ありません。
アパレルやファッション関連
アパレル業の面接は、一般的に私服とされています。ですが私服=普段着ではないので、注意が必要です。
面接時の服装では清潔感はもちろん、他では「ファッションセンスがあるか」という部分もチェックしている会社もあります。
同時に、他の職種より入念に服のシミや汚れ、ニオイ、シワが寄っていないか等、細かい部分まで全身をチェックされていると思ったほうがよいです。
服装選びのポイントは他の職種と同様、その店に合った物を着用することです。自分の好きなブランドで固めるのではなく、その店のブランドイメージを理解していることが伝わる服装であることが大切です。
面接には「その店で販売されている服でコーディネートしないといけない?」と思う方もいるかもしれませんが、必ずしもその必要はないです。
自分の持っている服の中から選んだとしても、そのブランドが伝えたいイメージやスタイルに合っていれば問題ありません。
また、その店のブランドイメージに合っていたとしても、あくまでも面接に着ていく服ですので、カジュアルすぎる服や露出の多い服は避けるようにします。
尚、同業他社のブランドロゴが入った服はNGとされています。リクルートスーツもファッションに関心がないと思われるのでよくありません。
アクセサリーに関しては、他の業種の面接では何も付けないのが基本ですが、この職種に限ってはアクセサリーで装飾すること自体は全く問題ありません。
むしろアクセサリーを効果的に使うことで、ファッションセンスをアピールすることが出来るので利用したほうがよいです。当然、服装より目立ってしまうような過度な装飾は避けます。
服装とマッチしていないアクセサリーも逆効果になるので注意が必要です。サンダルやブーツもOKな場合もあり、靴に関しても他の職種より自由が許されますが、清潔感があるか、コーディネートは間違っていないか、厳しく見られているという認識を常に持っておくことが大切です。
意外と一番服装に関しては気を遣うかもしれないですが、基本はシンプルな服装でも構わないのであまり考えすぎないようにしましょう。
オフィス勤務の職種
勤務時の服装がスーツとなっているところが多いオフィス系のバイトは、面接時もやはりスーツで行くのが望ましいです。オフィス系の職種以外では、塾などバイトの面接時はスーツで行くのがよいです。
面接時のスーツは、一般的にはリクルートスーツです。社会人経験があり、職種も正社員に近いような求人の場合は紺やグレーでも大丈夫ですが、若い方が着ると黒のスーツと比べて軽い印象になるので注意が必要です。
スーツの場合、なによりもサイズがあっていることが一番大事です。スーツやシャツの選択が正しくても、体型に合っていないとだらしなく見えてしまいます。
手持ちのスーツのサイズが合わなくなっているのであれば、新しいスーツを用意するべきです。女性の場合、スカートとパンツで悩む方もいますが基本的にどちらでもOKです。
シャツは白い長袖、襟はレギュラーカラーのものを選び、ボタンは一番上までしっかり留めます。インナーも白を着用するのがスーツを着る際のマナーです。
男性のネクタイは無地、柄物ならシンプルなレジメンタル(ストライプ)で、色は青、赤(エンジ)あたりが無難です。靴はもちろん革靴で、靴先が尖っているような派手なデザインはNGです。
カバンと靴とベルトは同じ色(基本は黒)に統一すると全体が締まります。スーツはサイズの合ったものを着るのは当然ですが、シワ、ホコリ、髪の毛等が付いていないか面接前にチェックしましょう。
アクセサリーは、スーツで面接に行く場合は結婚指輪以外は外すべきです。腕時計に関しては付けていても大丈夫ですが、何でもよいというわけではないので注意します。
また、腕時計とスーツの釣合いが取れていないものは避けます。バイトの面接に限りませんが、安いスーツで高級ブランドの時計をしていくのは不自然です。
ストラップ(時計のベルト)は革かステンレスのものを選びます。ナイロンやプラスティックは相応しくありません。盤面は丸いラウンドタイプが無難です。
高校生に無難な服装とは
服装選びでかなり迷っている場合、面倒だから何でもいいか、と考えてしまいます。もし少しでも「きちんとした服装」を考えているのであれば、高校生の場合は「制服」などがいいです。
高校の制服は様々なシーンで活躍しますが、バイトの面接の時だってそう。制服を着て面接に挑むのはいいと思いますが、気をつけたいポイントもあります。
例えばパンツを腰で履いている、とかスカートを極端に短くしている、などがあります。「だらしない」と面接官に思われるような服の着方は避けるべきです。