バイトの面接で嘘をつくのはマズイ?やはり正直に答えるべき?

バイトの面接をを受ける際、聞かれて正直に答えてしまったがために採用されなかった、などという苦い経験は誰しもあるかもしれません。

なので採用される為にも面接で「嘘をつくのは当然!」と思っている人もいるでしょう。しかし嘘をつくのは基本良くないです。またついてはいけない「嘘」などもあります。

今回は、そうならないためにもバイト面接での要領をえた回答の仕方を考えてみましょう。

面接で嘘をついてはいけないことって?

面接を受ける際に持ってゆく持ち物の1つに「履歴書」があります。これは、氏名・住所・年齢・学歴・職歴・趣味、特技・資格・志望動機などが書かれた個人情報になります。

例えば、大学をなにかの理由によって中退したとします。履歴書に記入する時に、印象が良くないのではないか、と考えて「卒業」と記入したとしましょう。

これは立派な「学歴詐称」となってしまいます。大手の厳しい会社では、学歴・職歴・家族構成などきちんと調査するところもあり、すぐにばれてしまいます。

他にも年齢の記入欄に、少しでも若い方が採用につながるかもと考えて、いわゆる「さばを読んでしまった」としましょう。これも立派な詐欺・詐称に入ります。

職歴欄も3か月以内の短期・単発のお仕事を全て記入する必要はないのですが、それ以上勤務した職場を記入しないことも「職歴詐称」となります。

このように「詐称」するのはダメです。印象が悪くなるからといった理由で、嘘を記入するのは良くありません。

それよりは、なぜ中退したのか、自分の将来を考えて別の方面への転換を考えたためなどという、前向きな理由からだということを話した方が、ずっと理解につながります。

ただ、これは「正社員の面接」で良くあることで、バイトの面接レベルではそこまで調べる、ということはほとんどありませんが、個人情報に関してはたとえ面接に不都合と思われても、嘘はつかないようにしましょう。

自分に向いている職種だったのに、嘘をついたことがばれて採用取り消しになったなどということは、十分ありうるからです。

では絶対に嘘をついてはいけないのか

嘘も方便、このことわざは、誰もが一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?嘘をつくのは良くないが、物事を円満にまとめるためには、嘘をつかなくてはならないときもあるという意味です。

では面接でも嘘をつくのはいいのか?と思いますよね。答えとしましては「本当に些細なウソ」については、許される範囲だと思います。

例えば面接で「接客は得意な方ですか?」と聞かれたとします。自分自身の頭の中では「特に得意な方ではないけど、まあ普通にはできるな」というのが本音でした。

そこでこのまま面接官にストレートに答えたら普通になってしまいますよね。そこで印象を良くするためにも「人と接することが好きなので、明るく笑顔で接客したいと考えております」のように、ある程度前向きな回答が望ましいでしょう。

明らかに自分にはできない!というのをストレートに回答してしまうと、自分が辛くなってしまうのでこのような回答をおすすめします。

また例として、よく聞かれる質問とされる「なぜ、前のバイトを辞めたのですか?」という質問ですが、答え方によっては非常にイメージダウンとなりますので注意が必要です。

よくある理由なのですが「どうしても合わない先輩や上司がいた」などの人間関係が嫌で辞めた場合、この通りに伝えると同じ理由で辞められるのではと思われてしまいます。

このような理由は言わない方が良いので、別の理由を伝えましょう。例えば「新しい仕事にチャレンジしてみようと思ったため」などです。

その他にも、辞めざるをえないような大きな失敗をしてしまった場合や、嫌な仕事内容だった・実際は大変な仕事だった・先輩の接し方がひどすぎたなども、自分の印象を悪くしてしまいますので伏せておくようにしましょう。

質問に対する回答は真っ正直に答えてしまうと、自分が損をしてしまうこともよくあります。そうならないためには、客観的視点を持ち、募集先がどのような人を求めているのかよく考える必要があります。

よく分からなかったら、同じようなお仕事をしている人や先輩に聞いてみるとリアルなお仕事内容が分かるでしょう。

明らかに本当の自分ではないと思えるような嘘の回答はしてはならないのですが、言わない方が良いことはそのまま伝えないようにし、言い回し・言い方という範囲で採用につながる伝え方をしてみましょう。

嘘ではなく、ぼかして答えてみる

実際に勤務すると仮定しての質問について考えてみましょう。バイトというとほぼシフト勤務になりますね。よく聞かれるのが応募先の必要とする時間帯・曜日などに勤務できるかという質問です。

「朝8時に人が不足しているので、少し早い時間帯でも来れますか?」という質問。これに対して、朝が苦手な人などの場合「朝は難しいですね。早起きとか苦手なので」などとそのまま答えるのはあまり良くありません。

そこで、もし少し頑張れば通えるという範囲なら「なるべく早い時間帯に出勤したいと思います」と少しでも前向きな姿勢をもって回答しましょう。募集先は不足しているところに来れる人を採用しようとします。

実は実際、私のコンビニバイトがこの質問で採用されました。店長いわく「朝8時から来れる人が必要だったから」とのこと。

実は、朝から来れる人が面接にいなかったそうなんですね。そういう状況での面接もありますので、募集している時間帯以外の勤務時間を聞かれても、できうる範囲・無理のない範囲で前向きに検討してみましょう。

面接はある程度「戦略」を練りましょう

バイトとはいえ、さまざまな職種があります。ファミレスなどの接客業・本屋さんのレジ・ドラッグストアのスタッフなど。例えば、ファミレスではどんな人がバイトとして望ましいでしょうか?

笑顔で席に案内してくれ、親切にメニューを説明してくれるような、気配りのきく感じの良い人だと自分がお客さんだとしても、良いなと思いますね。

このようにある程度、応募する職種によって望ましい傾向が見えてきます。では、ファミレスのバイト面接を受けたとしましょう。

ぼそぼそとよく聞こえないような話し方で、人と接することはあまり向いてはいないということを伝えたとします。面接官は、この人はこの職業には明らかに不向きだな、と判断するでしょう。

もしくは、接客業についてどう思うか?聞かれた時に「特に向いてもいないと思いますが、普通です」などと答えたとしましょう。

この場合も、別の職種でも良い人かな、と判断されやすいですね。

ファミレスのお仕事は、お客様対応が主となりますから、明るく笑顔で感じよく接客できることが基本となります。面接時も、明るく元気に感じよい受け答えが大事となります。

サービス業でもあるため、何か聞かれた時など、面倒がらずに気持ちよく案内できることも大事です。この辺りは、性格などの向き・不向きもありますから、無理にそのように接することはないと思うのですが、無理なくできればとても向いているということになります。

こうなると、即採用ではないでしょうか?このように、職種ごとに望ましい傾向があるのですが、それを自分で判断するにはどうしたら良いでしょうか?

やはりバイト先は「どのようなお仕事か?」ということを詳しく知ることが大事です。一日のお仕事の流れをつかむと向いているかどうか、自分で判断がつくのではないでしょうか?

無理に嘘をついて採用される前に、このように自分自身で「このバイトに向いているか」と調べることをお勧めします。

そう考えると比較的、タウンワークやバイトルのバイト求人サイトでは「お仕事の内容」や「動画」で職場の雰囲気などを想像できるようになっていますので、バイト探しをするならおすすめです。

さて、上記のように考えてみてある程度、自分にファミレスのバイトが向いていると思えたとしましょう。

面接の際に、例えばよれたTシャツにダメージジーンズ、濃いメイクで行ったとします。このようなスタイルでは採用は厳しいでしょう。

たとえ「普段からこのようなスタイル」だとしても、面接へは、ファミレス店員として望ましい清潔感のある服装(ブラウスなどきちんとした服装)や控えめなメイクが良いです。

この辺りは、普段の自分に「嘘」をついて、ファミレス店員らしいメイクが必要となります。このぐらいは嘘というより常識の範囲なのですが、ある程度、面接を受ける職種によって自分のイメチェンが必要な時もあります。

できうる範囲で望ましい自分を作り上げることも重要な「戦略」と言えるのではないでしょうか。

嘘をついて採用されても後悔することがある

面接ではどこまで本音とは違う回答をしても良いのでしょうか?いくら採用されたいとしても、採用されることだけを意識した回答をしてしまうと、のちのち自分が困ることになりかねません。

例えば、コンビニ側が深夜に勤務できる人を探していたとしましょう。採用されたいがために無理をして「深夜の時間帯も入れます」と回答したとしましょう。

無事に採用され、仕事も覚え慣れてきたころに、体力的な無理がたたって倒れてしまったり、嫌になって「辞めておけば良かった」などという、後悔をしてしまうことにもなりかねません。

これでは自分が不利益を被りますし、バイト先に迷惑をかけることもあるかもしれません。ここまで考えると「ついていい嘘とついてはいけない嘘のライン」が分かるのではないでしょうか。

嘘も方便とはいっても、決して自分も会社側も困らない範囲にしましょう。

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