これってパワハラ?ブラックバイトでパワハラを受けた場合どうすればいい?

バイトの職場で「これってパワハラなんじゃ?」と思ったことはありませんか?ブラックバイトなどで店長の暴力、暴言などに悩まされている方々も多いかもしれません。

パワハラはバイトだけではなく、普通の会社員でも起こりうる社会的問題となっています。また「パワハラを受けているがどうすればいいのか?」と悩んでいる人もいるでしょう。

ここでは、そのパワハラについてのあれこれをご紹介します。

そもそもパワハラって何?

「パワーハラスメント」という言葉を聞いたことがあると思われますが、これは職場の上司などの優位性を持って、適正な範囲を逸脱して精神心的苦痛、もしくは身体的苦痛を与えることを「パワハラ」と言います。

簡単に言うと組織で権力のある者が、権力のないものに対して無茶なことをさせる、ようなイメージです。いじめみたいなものですね。

例えば、バイト先の店長が何も理由がないのにバイトに暴力や暴言を行うことは、パワハラにあたると言えるでしょう。

そのようなパワハラですが、2015年の国の発表ではその相談件数は24万件を超えており、バイトだけではなく労働者全体の社会問題となっています。

皆さんもニュースや周りの人間の話などから、パワハラのことはよく聞いているのではないでしょうか?また、バイトは職場での立場が弱いことがほとんどなので、パワハラの対象になりやすいと言えるかもしれません。

どんな行為がパワハラになるのか

具体的にどのような行為がパワハラなのでしょうか?様々な行為が考えられますが、実際にはこれがパワハラだと明確な基準があるわけではないので、個々のケースによると言えるでしょう。

しかし一般的によく言われるのは、暴力、暴言、無茶な要求の強要、仲間はずれ、プライバシーの侵害などです。セクハラを兼ねるケースも多いでしょう。

そして「プライベート」の時間まで介入してきたりするのも、パワハラで良くあります。強引に「飲みに連れていかさせる」とか「無理な誘い」などもあります。

これらの行動や言動が「パワハラ」になると言われています。

パワハラに該当しないケース
ただ、上司などから上で挙げたような事を受けたからといって、それが即パワハラに該当するとは限りません。たとえば、遅刻や仕事上のミスでバイトが店長から叱責や暴言を受けたことは、社会通念上パワハラとは言えないでしょう。

職場の責任者は、ルールを守らないなどのバイトに対して教育的指導を行う立場なので、当然と言えば当然かもしれません。ただ、いくら教育的指導だといっても行き過ぎた暴力や嫌がらせはパワハラに該当する可能性も高いでしょう。

よって、これはパワハラだと思っても、感情的にならずにまず自分に落ち度はないか、上司の暴言の度合いなど冷静に状況を分析したいところです。

パワハラ?と思ったら会話の録音なども考える

会話のメモ・録音など記録を残すこともよい方法です。最近議員のパワハラ問題で、録音された会話がテレビなどで公開されていましたよね。

それと同じで、バイトでももしパワハラを受けているのであれば、録音することも考えておいた方がいいです。何よりもパワハラを証明する「決定的な証拠」となりますので、会話の録音は凄くおすすめです。

また録音した音声データーは、一応念のためにコピーを取っておきましょう。紛失や誤ってデーターを削除した場合などの対策の為です。

今では簡単に録音可能な「ボイスレコーダーアプリ」なども充実しています。スマホで録音が可能ですので、一度ダウンロードしてみてもいいでしょう。

ボイスレコーダーアプリの例

(iPhone)ボイスレコーダー iphone

(Android)https://play.google.com/store/apps/details?id=com.coffeebeanventures.easyvoicerecorder&hl=ja

ブラックバイトのパワハラ相談はどこですればいい?

もし現在しているアルバイトで間違いなく「パワハラを受けている」と確信したら、相談に行くのがよいでしょう。ですがどこへ相談に行ったらいいか分かりませんよね。

まず先に、会社内の相談窓口や味方になってくれる同僚のバイトなどに相談したいところです。職場内で解決できるのならばそれに越したことはありません。

しかし、現実にはそれで解決できることはなかなか難しいことが多いです。そこで次の手段として、労働基準監督署内の労働相談センターで相談するのがよいでしょう。

労働相談コーナー(全国一覧)

他にもパワハラの相談に乗ってもらえるNPO法人などもあるので、それを利用するのもありです。これらは相談だけならば基本的には無料なので、思い切って相談に行くことをおすすめします。

何らかの解決策を提示してもらえるかもしれません。また、パワハラによって精神的損害を受けたりして法的解決を望むのならば、弁護士の方に相談に行きたいところです。

ただ、バイトの場合だと訴訟費用の問題などもあるため、パワハラによる精神疾患の発症など深刻な問題となっている場合の手段となりそうです。

思い切って辞めるのはどうか

パワハラに悩むぐらいなら辞めてしまおう、という考えでも問題ないと思います。バイトですので次のバイトを探せば何とでもなります。

ただ、せっかくバイトで仲の良い友達ができた、などバイトを出来るだけ辞めたくない、と考えている方もいるでしょう。そんな場合は自分の意見をしっかりと伝え、相手に立ち向かうことをお勧めします。

無理なことは無理と言って、場合によっては「これってパワハラですよね?」など言ってもいいと思います。ただ、失礼のないような言葉遣いはすべきです。

また「辞めたいけど辞めれない」ようなパワハラを受けている方は、相談に行くことをお勧めします。辞めさせないぐらいのレベルでしたら、無理にバイトに行かなくてもいいでしょう。

明らかにバイト先に問題があるので、慰謝料を請求することだってできます。

バイトでパワハラを受けた場合のまとめ

バイトでパワハラかな?と思ったら、まず自分で状況を把握することが大切です。場合によっては、後々のために録音や日記などの証拠を集めておくのがよいでしょう。

そして、数ある相談窓口で相談して解決を試みることが重要です。また責任はないバイトなのでパワハラが続くようならば、さっさと辞めて次のバイトを探すことも方法としては適切かもしれません。

もちろん場合によっては立ち向かうことだっていいでしょう。ただ、バイトを脅して辞めさせずに労働を強要しているケースもかなりあるので、そこは注意したいですね。

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